メンテナンス
板金について(本当は板金の“板”はかねへん)
板金の仕事が入ったので紹介します。
ガソリンタンクの板金なのですが途中で気が付いたのでブラスト終了後からになってしまいました。
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←へこんだ個所 角度を変えて見た所→ |
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上のようにへこんだ個所の周りをサンディングし、地肌を出します。*通常ブラストをかけたり剥離したりまではしないのですがこのタンクはレストアも兼ねた板金の為ブラストをかけました。
そうしたらパテ付けです。
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| パテと硬化剤 | 混ぜる | むらがなくなればOK |
うちは2液硬化タイプ(厳密には1液だと話にならない)のポリエステルパテ(俗に言うポリパテ)を使います。通常金属地の板金に使うパテは厚付け用の板金パテの上に薄付け用のポリパテを使います。実際にはその場所、地の種類によって沢山の種類の中から選んで使うような感じです。

へこみよりやや広めにパテをつけます。この際に無理に沢山付けようとしないで、数回に分けて少しづつ付けていきます。そうしないと痩せてしまったり研ぐのが大変目面倒になる事があります。又、一度につけるとパテが硬化する時に発熱するため(50度くらい。冬はもっと低温)車のボンネット等平らで広い面積の物は逃げ(熱によってたたいた周りやパテの外側に歪が出ること)てしまいます。自分でやる方は根気良くやりましょう。
十分に硬化したら(つめでたたいてコツコツと硬質な音が出る)次はサンディング(ペーパーがけ)です。
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←当てゴムと#90ペーパー 当てゴムは中空のかまぼこ型 当てゴムにペーパーをつけて研ぐ→ |
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当て木やラバーのブロック等を当ててサンディングします(私は#80のペーパーでやります。板金パテで面積によっては#40)。基本的には(自分のいた会社では)進行方向にのみペーパーをかけます。この時、縦横無尽にかけてしまうと微妙な凸凹がわかりづらくなってしまい後で又パテの付け直しと言う事になり兼ねません。
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←おおまかに削り込んでいく ある程度削り込んでいくと → 低い部分(写真中央のよう な色の違う部分)が出てき た。 |
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この段階で目的のへこみのほかに他のへこみや盛り上がった所(逃げや、歪み)がないか確認します。もし、有る様であればこの段階でハンマー等で整形し、又パテ付けします。目立ってない場合は仕上げに薄くパテを付けます。このパテ付けは成形目的のものでなくあくまでも前工程のパテと鉄部分の境目を馴らす目的で付けます。
薄くパテを盛る
硬化したら#90のペーパーで軽く荒削りし、#120〜#150くらいで滑らかに成形します。うちはこの後ウレタンのサフェ―サーを入れるので#120〜#150でもペーパー目は埋まってしまいますがラッカーサフェ―サーを使う時は#240〜#320くらいで仕上げた方が良いと思います。

この後サフ入れ
とりあえず板金はこれで終了です。
あくまでも本職でやっているわけではないのでなるたけきついツッコミはご遠慮下さい。
塗装について
先日の板金の続編です。
前回仕上げたタンクにサフェ―サー(以後サフ)を入れます。
仕上がったタンクを埃を取り、良く脱脂(私はガソリンを使います。専用のものも有りますがあくまでも本職ではないのでご勘弁願います)し、マスキングをしてサフを入れます。
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| 部分的に塗るわけではないのでフューエルリッドとコックのみのマスキング |
私のところではマスキングテープは3Mのものを使っています。これが一番調子よく曲げながら貼っても切れづらいし、糊残りがほとんど無くとても使いやすいです。自分で塗る方も近所の板金やさん等で分けてもらってでも使う事をお勧めします。

今回の様に形があり、なおかつ裏表がある場合先ず裏側からきめます。表から先に塗ると裏返した時に表に傷が入ったりします。
塗り方ですが先ず捨て吹きといってエア圧を(ガンの場合。スプレーは普通に)上げて遠まきからばさばさとざらざらになる様に吹きます。いきなり塗りこむとはじきの原因になります。なぐるように塗る事によって板金の時に付けたペーパーの傷(足という)に入り込みより強力に塗料が対象物に付着します。
8分乾き位になった所でエア圧を下げ、少しづつ塗り込んでいきます。この時、ガンは15〜20cm位(缶スプレーも同じ)離してたれない程度のスピードで(これが難しい所)平行に吹いていきます。この時何か他の所(置き台等)にも同じように吹いておくと乾き具合いを触って確かめる事が出来ます。又8分乾き(触っても指につかず指紋が残る程度)位で2回目を吹きます。後は繰り返し私は3回します。
サフが硬化したらラッカーパテというパテですあなを埋めます。

スポットパテ この色から赤パテという方も居ます
ただこのパテはホームセンター等で見たことは有りません。以前ホ○ツさんのラッカーパテを使った事がありますが…

こんな感じに薄く塗り込む。本来もっと薄いくらいで良い。
このパテをすあな(板金で塗ったパテに気泡が入ってしまったりサフ自体に気泡が入る事が有る)にへら等で押し付ける様に塗りこみます。ただしこの時点でのパテ付けは成形目的でなくあくまでもすあなを埋める目的なので決して厚く塗らず薄く塗り伸ばします。
パテが完全に硬化したら、次は塗装のための足付けです。この足付けも板金屋さんによってまちまちです。今まで聞いた話だと白とかの目立たない色だと(白は多少板金が下手であったり、足付けの後が分かりにくい)
#320位で研ぐ所も有りますし#500〜#600で研ぐ所も有ります。又、空研ぎの所や水研ぎのところも有ります。今回はシルバーで塗るので(シルバーはペーペー目が出易い)#800で研ぎつけました。こちらも写真は手違いで消去してしまいありません。
全体にペーパーの研ぎ跡(ガンの吹き跡をけす)がついたら塗装です。
サフの研ぎかすをきれいにし塗ります。サフ塗り同様まずは捨て吹き。全体にばさばさと吹きつけます。この時も裏側から塗りましょう。色が均等に乗ったら乾かし次は表面に入ります。裏同様捨て吹きをします。通常であれば2回目以降からある程度塗りこんでいくのですが、今回はメタリックなので少し違います。メタの場合は終始バサバサに吹きます。あくまでもクリアーで仕上げる前提ですが(通常はメタやパールはクリアーコーとする)そうしないで1度につやを出すように塗りこんでいくと塗料に中に入っているメタやパールの粒子が泳いでしまいキリンの模様のようにぶちになってしまう事が有ります。それはあのきらきらの成分がアルミ等の薄い破片であったり、パールに関しては細かい雲母だったりするので塗りこむと厚い塗膜の中で泳ぐのですが、静電気等の影響でぶちに整列してしまうのです。あと、塗料より比重が重いため乾燥より先に沈んでしまい特有のきらきら感が薄れてしまいます。なのでバサバサ吹くことによって泳ぐのを防ぎ、きらきら感を強調するのです。この時は何回ときめて塗らず色の決まり具合でやめ、クリアーに移ります。
クリアー吹きはベース(この場合シルバー)が乾いてから塗る必要は特にありません。8分乾きで塗ってしまって構いません。こだわっている方は1発クリアーを入れたら完全に硬化させ#1500〜#2000程度のペーパーがけをしてから再度クリアーを入れると言う方法もありますが今回は友達の依頼で内容よりコストを重視しているため省きます。
計3回程度塗り肌が出たら完成です。

ようやく塗りあがり
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磨きについて
いよいよ完結編の“磨き”です。板金、塗装、磨き、この3つの作業が終わってはじめて完成になります。
で、最後の詰めである磨きですが、まず完全(とは言っても実際完全硬化には結構時間がかかるので爪でコツコツたたいて硬質な音になればOK)に硬化した塗装の表面を手のひらでなでてみるとたいがいゴミや埃等が入っていて手のひらに当たるのが分かります。最初にそれを取り除きます。
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| タンクの上の四角いのが砥石です。 |
上の写真の中央の物が砥石で#2000になります。この砥石でゴミがついているところを研ぎつけます。このような物が無い場合は#1000〜#2000の耐水ペーぺーに当て木等で平らに研ぎつけます。局面はしょうがないですが平面は手で当てるとゴミが取れる前にクリヤーをはがしたり、下地が出て来たりしてしまうので極力当て木等を使う事をお勧めします。あとペーパーの番手ですが、もちろん#1000でやればごみはすぐ取れますが後で磨くのに時間がかかったり、すぐに下地が出たりするので気をつけてください。又、#2000だとどうしても作業時間がかかりますが、磨きは楽です。自信の無い方ほど大きい番手を使う事をお勧めします。

写真中央が(艶の無い部分)研いだ所です。結構塗装は吹いたら完成と思っている方はこの作業を見て「何してるの」と聞かれますが、よほどいいブースを持っている板金屋さん以外はこの作業をします。全部ゴミを取ったら次は磨きです。
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| コンパウンド(仕上げ用) | 左がスポンジバフで右がウールバフです |
バフ掛けですが、コンパウンドにもバフにも種類があります。コンパウンドは粗め、中目、細目、仕上げ等。又、バフにはスポンジ、ウール等があります。
このコーナーでやって欲しい事等ありましたら遠慮なく言ってください。
御要望はこちらまで
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