<ビスタビジョン>

 パラマウント社が開発。1954年の『ホワイト・クリスマス』が第1作。特殊なカメラで35mmフィルムを横に流し、スタンダードサイズの2コマ分を使って1コマの映像を撮影、プリント段階で縮小しながら縦方向にプリントするもの。これをスタンダード・サイズの時よりも広角のレンズで拡大映写してワイドスクリーンとする仕組み。1コマに2コマ分のフィルムを使っているため、拡大映写しても、その映像は非常に鮮明。ビスタビジョンのプリントはスタンダードサイズの上下にマスクした形で縦横約1×1.5であるが、パラマウント社は1×1.85での上映を基準とした。ただし、1×1.66〜1×2.0までの比率で上映することも容認。

 [作品]『十戒』『めまい』『O.K牧場の決闘』『北北西に進路をとれ』『捜索者』『必死の逃亡者』

<ビスタビジョンの映画−『めまい』より>

 ヒッチコック監督の名作『めまい』は、数少ない“純正ビスタビジョン”で撮影された作品。上の写真で一番外側の黄枠で囲んだ部分はポジ(プリント)のイメージ図(縦横比は約1.6×1)。赤枠の部分は劇場上映サイズ(1.85×1)。緑枠の部分がトリミングTVサイズ。


<マスキング・ビスタ方式(擬似ワイド/にせビスタ方式)>

 現在主流のビスタサイズは、35mmスタンダード・サイズのフィルムを使って、撮影時または上映時に天地(上下)にマスクをかけて、あくまで劇場公開を前提として初めから天地をカットすることを念頭に置いて1×1.66〜1×1.85のスクリーンサイズを得る方法。純正のビスタビジョンとは区別するために“ビスタサイズ”と言っています。この方法は、1960年代に入ってフィルムの質が飛躍的に向上したことで、多く用いられるようになりました。1980年代に入り一般家庭にビデオが普及し始め、テレビで映画を観る機会が多くなると、撮影はスタンダードで行い、上映時にマスクをかけてビスタ映写する方法が主流となりました。これは、テレビ/ビデオ用マスターを作成する際に撮影画面のままで収録できるという利点があるからです(この上映時にマスクをかける方式を本サイトでは便宜的に“マスキング・ビスタ”方式と呼んでいます)。ただ、この方法でもあくまでも「劇場公開」を前提として天地をカットすることを念頭に置いて撮影しているため、スタンダード・サイズのままだとマイクなどのいわゆる“バレもの”が映り込んでいる場合があります。



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