S園


広島の観光地にあるといえば簡単に場所も特定されてしまう木造廃旅館。
この旅館の存在はミクシィのコミュニティで知っていた。
昭和レトロな旅館に泊まってみたいが当旅館が閉業してる事や
とてもいい旅館で残念だったという書き込みがあった。
実際にはあの死体を発見した衝撃の日に事前調査に来ていたが
入口はできていないと思われた。

その後、廃友のくまお氏が当旅館の大宴会場のある離れを探索していた事や
京都から来た花園さんやキョンさんが、広島に来た時に探索した事を知る。
広島の廃墟探検家としてはこれは話題についていきたいところだし
廃墟としての魅力もかなりありそうだ。

実際に今回探索してみて、閉業してからの年数のわりに、相当に廃れている事を知った。
建物自体が古い事もあり、タテリはどこも悪く、雨漏りをしている箇所も多々ある。
もしも建物に再生する可能性があるならやはり公開は躊躇われる。
しかしこれは自分の中で定義する廃墟だ。
そして人為的にも自然な風化によっても荒れておらず、今が旬の状態だと思う。

この旅館はいわゆる迷路系で、現在の法ではきっと認可されない様な
変な所に廊下や階段があり、無茶な建増しを重ねている。
安全性を重視する現在の風潮では絶滅のおそれにある建築物だ。


最初に気に入った客室が、和室を跨いだ所に縁側があり



その突き当りにある細くて急な階段を上がった所にある。



この客室には蛾と蝶のタペストリーが飾ってあった。



プリントにしてはリアルで凹凸があったが本物の標本だろうか。



暗くて狭い階段を上がった突き当りに待ち受けているのがこれでは
なんとも趣味の悪い、素敵な客室だろう。



この町は崖に這う様に建物が建っており
一階の奥にある浴場や厨房は真っ暗だった。
旅館は全体的に暗いので三脚が必須だ。



これも2階への階段だが中2階から二手に階段が分かれている。



2階の大廊下は圧巻だ。



古い冷房機が壁に埋め込まれている。



こんなのもレトロで惹かれてしまう。



木造の廃墟を訪れるとよく思う事だが
画像を編集するでもなくセピアの美しく柔らかい色が出る。



プルルルルル・・・という警報の様な音が鳴って焦った。
ここは駅のホームに近い為、時折電車の出発の際に鳴るのだった。


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