お久しぶりです。


それは・・・遠い昔のことでした。
劣悪な経営者の営む新聞店で働いてしまった青年がいました。
休みなんてまったくありません。(労働基準法違反、月に1日あればいいほう・・・)
人が絶えずやめていきます・・・(1ヶ月に、5人は確実に!しかもその日のうちに!)
いんちきな契約をたくさん取ってくる店長や主任や店員・・・・(コンプライアンス違反というより詐欺?)
「辞めちゃだめだよ!一緒にがんばろう!」といっておきながら、遠くへ逃げていった人・・・

・・・・大人は嘘つきなんだ
まぁこれが現実ってものだよな
仕方ないな・・・自分で何とかしなきゃな。
でも、がんばらないとなぁ

そんな時、古紙回収の仕事をしている人と一緒に仕事をすることとなりました。
「古紙回収」よく新聞のチラシに「今日は古紙回収です」
って入っていると思います。
それを専門にする仕事の人です。

何故か僕は、新聞を配った後も・・・このトラックにくっついて一緒に古紙を回収していました。
そんなとき、担当がおじさんから若者に替わりました。
彼は、同い年でした。
「僕は、昔新聞を配っていたんですよ。」

・・・・へぇ〜そうなんですか。

「東京で専業をやっていたんだ。お金をたくさんためて、自動車の免許を取ってやめたんだ」

・・・・すごいですね

「本当は辞めたくなかったけど、先が見えないし。」

・・・・確かにね・・・俺も辞めたいよ。だって他にもしごとあるしね。

「でも、高卒でしょ?」

・・・・まぁそうだけど。

「僕のうちは、貧しくて高校にいけなかったんだ」

・・・・そうなんだ・・・でもがんばっているんだからいいじゃん!

「今の社長は面倒をよくみてくれてけっこういいんだよね。」

・・・・いい会社で働いているんだね!

「日給月給だけどさ!!!!!!!!」

・・・・もう・・・俺、辞めたいよ。

「そんなこといわないで!がんばりなよ!いいことあるよ!」

なんだか気の合うかれでした。
同い年だからかな?しかも同じ仕事をしていた関係もあるし・・・・

月日は流れ・・・・・・
ある時交番のおまわりさんがいいました。
「君の働いている店の人たちは、ろくでもないな・・・・
でも君は何も犯罪も犯していないみたいだね・・・・
何故、そんな環境で働くのだ???」

・・・・好きで働いているだけですよ

「きみは、所帯をもっているのか?」

・・・・まだ20歳ですよ!結婚なんかしているわけないでしょ!

「だったら今すぐやめなさい!君には未来があるんだから。
君は柔道をやっていたろ?警察官になりなさい。千葉県警は難しいかもしれないから
警視庁あたりでも受けてごらんよ。きみならできるから」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ある時郵便屋さんがいいました。
「毎日毎日ごくろうさん!新聞配達って大変でしょ?」

・・・・まぁ・・・朝から晩までですからね・・・・大変ですよ。

「どうかな?郵便局員になってみては?公務員だからきらくでいいよ!」

・・・・そうですねぇ〜あんまり仕事内容は変わりませんものね・・・

「だろ?きみならできるよ!新聞の営業にくらべたららくだしさ!」

それでもって、僕は給料未払いということで
頭にきたけれど、やめました。
一緒にがんばってきた人も、逃げてしまったし・・・
いる意味がなくなってきたし・・・・
いろいろな人に言われたけれど、やめて正解だったとおもいました。

月日は流れ・・・・
僕は公務員になっていました。

団地にて・・・・
・・・・ふっふっふ・・・今日はここから攻めるとするかな・・・
あら・・・古紙回収のトラックか・・・・・
俺も昔手伝ったもんだな・・・・

!!!!!!!!!!!!!!
見覚えのある顔・・・・
でもすごく老け込んでいた・・・・
君は・・・・僕と仕事をしていたんじゃ???

・・・・あのぉ・・・・僕のこと知りませんか?

「・・・・・どこかで会いましたか?さぁ・・・」

・・・・千葉県で一緒に働いたことがあるでしょ?

「あ!あ!あ!!!わかった!なんで???ここにいるの???」

・・・・まぁいろいろあったんだけど・・・・今はこういう仕事をしているんだ。

なんだか泣けてきましたよ。
まだ、彼はこの仕事をしていたってことに。
大変だろうけれど、一生懸命がんばっているんだなぁ〜っておもいました。
俺だってがんばっているんだけど、彼はひとつのところでがんばっていたのが
すごいとおもいました。
でも・・・すごくふけこんでいました。
それはそうだよね。長いこと肉体労働をしていたんだから。
しかたないのかもしれない。

また来月もこっちにくることだとおもうから、今度は飲みにでもいこう!
あまりにも突然だったんで、なんにも約束できなかったからね。
でも・・・・昔の人に会えるなんてすごい確率だと思う