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講演概要 |
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少年時代からハンセン病療養者の子どもと親交をもっていた講演者は、ハンセン病を取り巻く様々な問題を知ってから、自分にできることは何かを捜し求めて、療養所のソーシャルワーカーとなりました。
療養者の社会復帰や、臨終を迎えた療養者の「最期に一目だけでも家族に会いたい」という願いをかなえるために尽力する中において、ハンセン病患者やその家族がかかえる多くの苦悩・社会的差別を知りました。
ハンセン病は予防法改正によって、これまでの世間のイメージも変わり、一見すると療養所内も大変明るく見えるかもしれません。また療養者は生活や医療、老後の暮らしにおいても手厚く保護されています。
しかしそれらは病気になったという理由だけで囚人同様の扱いを受け、家族と引き離されてしまった患者たちへの保障です。患者たちの今の状態だけをみると、批判的な目を向ける人も多いのですが、では社会的差別や偏見、家族との断絶などのリスクを負ってまでも療養所に入りたいかと問いかけたとき、入りたいという人はいないでしょう。

講演において問題提起されたのは、ハンセン病とその患者や家族に対する社会的偏見や差別についてです。
これらはハンセン病特有のことではなく、精神病患者やその家族に対しては現在も進行している問題なのです。アフリカにおいてはエイズ患者とその家族が偏見・差別の対象となっています。
このように人間が本来の性質を変える事がなければ、ハンセン病そのものがなくなったとしても、また違う事柄によって社会的偏見や差別は続くでしょう。それを防ぐために、この問題を風化させることなく次の世代を生きる子どもたちに伝え続ける必要がある、というお話でした。
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